日本の料理界を代表する名匠、道場六三郎(みちば ろくさぶろう)。
フジテレビ系「料理の鉄人」で“和の鉄人”として一世を風靡した彼の名を、今もなお覚えている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、道場六三郎の経歴を振り返りつつ、現在の活動や近況、料理への想いについて詳しくご紹介します。
道場六三郎とは?|“和の鉄人”としての伝説
『料理の鉄人』での活躍|視聴者を魅了した勝負の数々
1993年から始まった人気番組「料理の鉄人」では、初代“和の鉄人”として登場。
毎週、食材をテーマに洋・中・和の鉄人たちが料理で真剣勝負を繰り広げる中、道場氏は繊細かつ大胆な和の技法で多くの挑戦者を退け、視聴者に深い印象を残しました。
特に、その柔らかな物腰と深い料理哲学は、当時の料理人像を一新するものでした。
そしてその料理哲学は、「食材に国境なし」と明言しており、和食料理人でありながらキャビアやフォアグラなどの西洋料理食材、皮蛋などの中華料理食材なども積極的に取り入れるなど、型にとらわれない自由な発想の料理が特徴です。1993年に開業した{銀座ろくさん亭」は、今なお東京・銀座にある予約困難な和食の名店。
道場氏自ら監修した季節ごとのコース料理は、国内外の美食家を魅了し続けています。

道場六三郎の経歴まとめ|料理人としての歩み
少年時代から修行時代|料理人を志した原点
1931年(昭和6年)、石川県小松市生まれ。
「六人兄弟の三男」と言う意味で六三郎と名付けられました。
実家は老舗の山中漆器を扱う店であり、地元が歴史のある有名な温泉街だったこともあって、幼少時から料理に親しむ環境で育ち、15歳で料理の世界へ。
金沢・大阪・神戸など全国の名店で修行を重ね、30代で独立。
その後も伝統を守りつつ、革新的なスタイルを模索し続けました。
独立と名店の創業
1993年以降の「料理の鉄人」の出演の他、『銀座ろくさん亭』を経営。
ここでは自身の集大成ともいえる日本料理を提供しつつ、後進の育成にも力を注いでいます。
「料理の鉄人」での27勝3敗1引き分けの好成績という活躍によって、道場六三郎は料理人として全国的な知名度を得ました。料理人が芸能人のように注目される、いわば料理バラエティの先駆けでもあります。
2007年には、旭日小綬章を授章されています。
道場六三郎の驚きの現在は?|
現在も厨房に立つ94歳(2025年時点)の情熱
2025年現在、道場六三郎氏は94歳。
驚くべきことに、現在も銀座ろくさん亭で厨房に立ち、自らの味を見届けるという現役ぶり。
もちろん体力面では若い頃とは違うものの、味へのこだわりや情熱は一切衰えていないといいます。
メディア出演や後進の育成活動も継続中

テレビ・雑誌などメディアにも引き続き登場し、伝統的な和食の大切さを語る姿が印象的です。
また、弟子たちへの指導や講演活動も行っており、“日本料理の守り人”としての役割も担い続けています。

なぜ今、道場六三郎が再注目されているのか?
YouTubeやSNSでの話題
最近では、道場氏の調理風景やインタビューがYouTubeなどにアーカイブされ、若い世代にも再注目されています。
また、ご自身のYouTubeチャンネルやInstagramでの発信も、積極的に行なわれています。
「これが本物の和食だ」「和の鉄人、伝説すぎる」など、称賛コメントが多く寄せられています。
“本物の和食”を学びたい若者からの尊敬
近年は「本格和食を学びたい」「昔ながらの職人技に惹かれる」といった若手料理人が増えています。
道場氏の姿は、そんな若者たちの理想像の1つとして映っているのです。
時代を超えて支持される料理と人柄
料理だけでなく、彼の人を大切にする姿勢、感謝を忘れない心、穏やかな口調も多くの人の心に残っています。
それが、年齢を超えて人々に愛される理由です。
まとめ|道場六三郎の現在地と今後への期待
道場六三郎氏は、94歳という高齢にも関わらず、今も現役の料理人として第一線で活躍しています。
「和の鉄人」としての栄光に甘んじることなく、常に料理と向き合い、後進を育て、文化を守り続けるその姿勢は、日本の誇りです。
「道場六三郎 現在」で検索してこの記事を読んでくださったあなたも、ぜひ一度、ろくさん亭の味を体験してみてはいかがでしょうか。
道場六三郎 [銀座ろくさん亭]みちば和食・懐石のレストラン:公式HP