日本でも、迷惑ないたずらの代表格「ピンポンダッシュ」。
アメリカの高校生でティックトッカーが、ピンポンダッシュで遊んでいたところ、住民から銃撃を受け射殺される事件が起きました。
事件の背景と経緯をまとめます。
事件の概要
事件の舞台
アメリカ・バージニア州スポットシルバニア群フレデリックスバーグの住宅街。


事件発生
5月3日の午前3時ごろ、高校生でティックトッカーの男子3名が玄関ドアをノックしたり、ドアベルを鳴らす「ディン・ドン・ディッチ」(日本で言うピンポンダッシュ)で遊んでいました。
銃撃犯の家のドアをたたいたところ、住民の男性から銃撃を受け、2人が被弾しそのうち高校3年生「マイケル・ボズワース・ジュニアさん(18)」が命を落としました。
加害者(発砲した人物)とその主張
加害者とされるのは黒人男性「タイラー・チェイス・バトラー(27)」。
バトラー氏は「3人組のティーンエイジャーが自宅に侵入しようとしていた」と主張。
その行為から防衛するために、発砲したとみられている。

スポットシルバニア保安官事務所
被害者(撃たれた人物)とその主張
白人男性「マイケル・ボズワース・ジュニア(18)」ー死亡
マサポナックス高校の3年生。ラクロス・アメフトなど複数のスポーツで活躍。当日は卒業プロムに参加予定で、翌週には高校卒業を控えていた。

ほかの2人の10代男性
負傷したもう一人の男性は、命に別状はなし。もう一人の男性は無傷。
彼らは「TikTokにアップするために、いたずら動画を撮っていただけ」「玄関のドアをノックしたりドアベルを鳴らしたりして逃げる、ディン・ドン・ディッチをしていただけで、家に侵入するつもりはなかった」と話している。
警察への緊急通報者(警察は身元を明かさず)
「3人がドアをけ破ろうとした後、住民が発砲した」と通報。
警察の対応
当初、窃盗未遂事件と発表していたが、その後バトラーを「2級殺人」「悪意ある傷害、および重罪の実行における銃器の使用」の2件の罪で起訴。現在は、保釈無しでラッパハノック地域刑務所に拘留されている。

ピンポンダッシュで問われうる罪(日本の場合)
いたずらのつもりでいても、もちろん罪に問われる可能性があります!
可能性のある罪は以下の通りです。
- 軽犯罪法違反(第1条33号)
→ 正当な理由なく他人の家の戸や門をたたく・呼び鈴を鳴らす行為
→ 拘留または科料(1日以上30日未満の拘留、または1,000円以上10,000円未満の科料) - 住居侵入罪(刑法第130条)
→ 敷地内に勝手に立ち入った場合(門の中に入るなど)
→ 3年以下の懲役または10万円以下の罰金 - 威力業務妨害罪(刑法第234条)
→ 集団で何度も繰り返すなど、相手の生活や業務を妨げた場合
→ 3年以下の懲役または50万円以下の罰金 - 迷惑防止条例違反(都道府県によって異なる)
→ 執拗な迷惑行為として該当する場合あり
→ 処罰内容は地域の条例による - 器物損壊罪(刑法第261条)
→ インターホンを壊したり、蹴るなどして損傷させた場合
→ 3年以下の懲役または30万円以下の罰金・科料
まとめ
ネット上では、亡くなった高校生の自己責任だとする意見も多くありました。
深夜の3時に3人の男が、ピンポンダッシュしに来るなんて、怖すぎますね。
日本国内でも可愛げのあるいたずらではなく、罪を問われる場合も十分ありますので、絶対にやめましょう!

今回のケースが、黒人と白人の対立構造を煽る原因にならなければ良いのですが…